滋賀県 、東近江市でこだわりの無垢材を使った家づくりをしている大康工務店です。
今回は、大工職人の仕事「墨付け(すみつけ)」と「刻み(きざみ)」のお話しをしたいと思います。
「墨付け」というのは、大工職人が木材に加工をするための目印をつけることです。
その目印に合わせて大工職人が加工することを「刻み」といいます。
看板板(ベニヤ)に書いた図面をもとに頭の中で3Dに変換イメージをして墨付けをしていきます。
看板板を見ただけで大工はどのような家ができるのか立体的にイメージができます。
仕口(木材と木材が組み込まれる所)や窓の位置 高さや大黒柱や小黒柱が梁と組み合わさるイメージ、
なおかつ吉野磨き丸太が組み合わさる場所など無数のイメージをふくましながら墨付けをしていきます。
基本的に墨付けは大工一人でしていきます。複数の大工ですると収まりが少しずれて間違える事があるからです。刻んでいく大工がその墨付けが、間違えていないか?確認しながら手刻みしていきます。そして繊細に引かれた墨付けの墨の0.5ミリの左を狙うのか右を狙うのかはたまた0.5ミリの真ん中を狙って手刻みしていく事でこだわりの刻みがしていけます。
例えば仕口のメンタ(穴のあいてるほう)にオンタ(ホゾ穴にささるホゾ)をさす場合メンタの墨を残し気味に加工してオンタの墨を半分残しておけばかなり堅い仕口になります。
こういう小さなこだわりが集まり強靭なガッシリとした粘り強い骨組みの家ができるわけです。
だからこそ大康工務店は手刻みにこだわった家づくりをさしてもらってるわけです。
下の写真にある棒はひかえと言って梁の仕口を墨付けする時にこのひかえをみながら墨付けしていきます。通し柱に梁がささる仕口があるのですが(通し柱の真ん中)それを写しとった棒です。
メンタを写してオンタをつくるわけです。専門すぎてわかりづらいかもしれませんがまたブログで説明させてもらいます。
6寸角(180mm)の東濃檜柱に墨付けをしている写真
看板板(ベニヤ)に書いた図面
線を引いているところは、2階床梁がくるところです。
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